医療法人社団康正会リキタケ歯科医院の豆の木です。
2 環境因子ならびに全身的因子
①喫煙
喫煙は、歯周病の環境因子からみた最大のリスクファクターです。喫煙者は非喫煙者に比べて2~8倍、歯周病に罹患しやすい事が報告されています。また喫煙は歯周病の治癒を遅延させます。
②ストレス
ストレスは、歯周病の重篤度に相関し、ストレスが誘導する精神の緊張状態が歯周病のリスクになるといわれています。
③糖尿病
糖尿病に併発する歯周炎は、糖尿病が原因で惹起されるのではなく、糖尿病による免疫系機能障害、末梢血管循環障害などが歯周炎の病態と修飾しています。
④心臓病
細菌性心内膜炎患者の病巣から歯周病原細菌が発見され、虚血性心疾患(狭心症、心筋梗塞)では歯周病原細菌の産生するある種のサイトカインが血流から心臓に達すると炎症を増加させ、血栓を形成する可能性が考えられています。
⑤肥満
肥満の人は歯周病に罹患しやすく、高脂血症やインスリン抵抗性などが関連していると考えられています。
⑥呼吸器疾患
歯周病原細菌が唾液や気管を通過し、肺に入ると誤嚥性肺炎などが発症する場合があります。
⑦早期低体重児出産
中等度以上に進行した歯周病を持つ母親は、そうでない母親より低体重児を出産するリスクや早産となるリスクが高いことが報告されています。
3 年齢、性別
続きは次回に