どぉも、医療法人社団康正会リキタケ歯科医院のJack. です。
桜の開花が例年よりも早いと報道されています。
そんな某日、日頃の忙しさに感けて、もっぱら時候のご挨拶だけになっていた
ローマカトリックのシスターから離任の報せと、修道院へのお招きがありました。
じっくりお話をするのは約30年振りのことです。約束の日時に修道院に伺い、
お茶を頂きながら、先日日本でも行われた新教皇即位を祝うミサの様子や、
日本でもよく知られている宣教師フランシスコ・ザビエル(1506?~1552)と同じ
イエズス会出身であること等を話していると、時間は既に正午近くになっていました。
お昼前には辞去するつもりでいたので「そろそろ。。。」ときりだしたところ、
「粗餐ですが、ご用意もできておりますから。。。」との申し出もあり、他のお三方のシスターに
加わり相伴しました。ベルギーの方、スペインの方もおられ既に滞日55年に及ぶ
お話しを伺うことができました。なかでも「わたくし、きんじょうへいか(今上陛下)の、
ごせいこん(御成婚)パレード知っておりますの、でもこのお話をすると年齢が分かるからって仰言られるもので。。。」
普段聴くことの少なくなった綺麗な日本語に接することができました。
その心地良い余韻に浸りながら、見送ってくれたベールの揺れるシスターが、
以前に比べて小さく見えたことに一抹の寂しさを感じつつ、
「春霞たなびく山の桜花 みれどもあかぬ君にもあるか」を心境に修道院を後にしました。
↑帰りに立ち寄った上野公園の桜
今を盛りの桜を眺めながら、咲いた時の華やかさと同時に散る時の儚さを想い、
源氏物語十八帖松風の
「生きてまた 相見むことをいつとてか 限りも知らぬ世をぞたのまむ」が思い起こされました。
では今日はこの辺で。