医療法人社団康正会リキタケ歯科医院の豆の木です。
わが国では、高齢者の人口比率が増加の一途をたどっているが、健康面における高齢者の個人差はきわめて大きく、さらに、それまで受けてきた歯科医療の質により健康状態が影響されます。一般に高齢者では、心肺機能,免疫機能,修復能力は低下しており、心理的な側面や二次的な記憶も壮年者と比べて大きな違いがあります。こうしたなかで、咀嚼機能を維持することは高齢者にとって、心身両面においてきわめて重要です。
高齢者は若年者に比べプラークに対する炎症反応を惹起しやすく、免疫反応も異なります。しかし、一方でプラークコントロールを行った場合の炎症の消褪は若年者と変わらないと報告されており、適切な歯周治療により十分な口腔機能を維持できます。
続きは次回に。