第三のリスク

虫歯と歯周病以外に、日常生活で注意してほしいのが「咬みしめ」です。
無意識のうちに歯を咬みしめてしまうことは誰にでもあることですが、それが長時間になると、大変恐ろしい結果を招く事があります。
人は何かに熱中してしまうと、つい歯を咬み合わせてしまうようです。
それが持続すると、次のような問題を起こします

・顎が疲れ、だるくなり、大きく開けることができなくなる
・顎関節に痛みが出たり、顎関節から音がする
・肩こり、偏頭痛、頭痛、首筋の痛み、耳鳴り、手足のしびれ
・歯の磨耗、咬耗、歯の亀裂、歯のひび割れ
・歯の根が折れる、入れ歯の破損、かぶせた冠などの脱離

これらの問題を起こすので、決して軽く考えないで欲しいとは思いますが、薬や手術で治るものではありません。
日常の癖によって起こるので、自分で気をつけるしかありません。
いわゆる「貧乏ゆすり」と似ています。
自分で気がつかないと止められません。
「咬みしめ」もご自分で気付いてほしいのです。

一方、夜間の「歯ぎしり」は、自分でコントロールすることが出来ないため、「ナイトガード」というものを使って、歯を保護するしかありません。
「ナイトガード」は歯科医院で作ることができます。
型を取って、その人の歯並びにあったものを作ります。
「歯ぎしり」をしていないとおっしゃる方でも、ナイトガードを入れてみると、そこに跡がつき、気付かないうちにしていることがわかることがあります。

「咬みしめ」や「歯ぎしり」をしている時には大きな力がかかり、歯を支えている組織にダメージが起きやすいのです。
歯が割れたり根が折れたりして、歯にとって致命傷を与えることにもなりかねないので用心が必要です。

もしかして・・・とお心当たりがありましたら是非ご相談下さい。

以上、Ray.でした。