歯周病はお口だけの問題ではありません

歯周病の病原菌から出る毒素は、胎盤を伝わって胎児の成長を邪魔することがあります。
その菌は子宮筋を収縮させることで早産につながったり、菌が胎児に感染する可能性もあります。
羊膜に感染すると、まだ週数が十分でない妊婦に早期破水を起こさせる場合もあります。
切迫早産と診断された母体は通常分娩の場合と比べて重度の歯周病が多かったにもかかわらず、妊婦さんの間でこの事実を知っていたのは35%、残り65%の女性は知らなかったそうです。

3大成人病の一つである糖尿病を発症していると歯周病も悪化することがわかっています。
糖尿病を発症していると基礎代謝が落ちるので口内代謝の悪化に繋がります。
そして唾液の減少により口腔内が乾燥したり、免疫機能の低下を招くという結果になるのだそうです。
歯周病治療をすれば糖尿病が改善されるという逆思考の治療も考えられ始めているとか、いないとか・・・

酸化ストレスとは、アンチエイジングを考える時には欠かせない活性酸素による体内悪影響のことをさします。
この酸化ストレスのバランスが上手にとれている体は若々しくあり続けられて、
バランスを崩すと一気に老化に繋がってしまうとも考えられています。
この「体内のサビ」とも言われる酸化ストレスが多い人と、そうでない人を比べた場合、
酸化ストレスが多い人ほど歯周病になる率が高かったそうです。
活性酸素を減らそうと意識することは歯周病予防にも繋がるのですね。

気が付かないうちに進行している可能性がある歯周病
お口だけではなく健康や老化にも密接に関わっているものです。

何でもないな・・・と思っていらっしゃる方も、歯が痛くなくても歯科検診を定期的に受けて頂くことをオススメします。

以上、Ray.でした。