医療法人社団康正会リキタケ歯科医院の豆の木です。
平成24年9月22日,23日に第55回秋季日本歯周病学会学術大会が開かれました。
歯周病に罹患している人は大勢いるが、歯周病を主訴に受診される患者さんは少ないとよく耳にします。はたしてどうなのでしょうか。調べてみました。
少し古いデータですが、「平成11年歯科疾患実態調査結果」および「平成11年患者調査の概況」をもとに、歯肉に何らかの症状がみられる患者数を推定すると約9500万人となる。しかし、実際に歯科診療所で治療を受けている患者は、約120万人である。この数は、齲蝕(虫歯)や欠損補綴(ブリッジや入れ歯等)の治療を含んだ患者数であるので、歯周病の治療を受けている患者は、もっと少ない事になる。この数字の差から、「歯周病であることに気づかないでいる人」や「気づいていても治療をしないでいる人」が、いかに多いかがわかる。
歯周病は症状に気づきにくい病気です。歯科医院に長く受診されていない患者さんは、自覚がなくてもぜひ受診してみて下さい。