医療法人社団康正会リキタケ歯科医院の豆の木です。
歯肉炎と歯周炎どう違うのでしょうか。
歯肉炎
歯肉炎は歯肉にのみ炎症性病変が生じたもので、歯の周囲組織(セメント質,歯根膜および歯槽骨)は破壊されていない。一般的に、歯肉炎を放置すると炎症がセメント質,歯根膜および歯槽骨に波及し、歯周炎に進行すると考えられている。
種々ある歯肉炎のうち、主なものはプラーク性歯肉炎であり、以下にその特徴を示す。
1 原因はプラーク(歯垢)である。
2 炎症は歯肉に限局している。
3 歯肉ポケットが形成されているが、歯槽骨の吸収はない。
4 プラーク蓄積因子(歯石、歯列不正、不適合修復物,補綴物など)によって増悪す
る。
5 外傷性因子(歯ぎしり、食いしばりなど)によって増悪しない。
6 歯周炎の前段階と考えられている。
歯周炎に関してはまた。