夏休みには多くの本を読む時間が持てました。
その中からの1冊を御紹介します。
「アフリカで誕生した人類が日本人になるまで」
溝口優司著:ソフトバンク新書
韓国で開催されている世界陸上をみていると、
おへその高さが日本選手の頭の位置にあるケニアのマラソン選手とか、
山手線なら3人分の座席が必要になるロシアの砲丸投げの選手など。
この人たちみんなが同じ”ホモ・サピエンス”の兄弟なのです。
10数万年前にアフリカから、多様性を生みながら地球上に拡散していったわけです。
この過程を追っていく中で所々に出てくるのが”歯”です。
歯には人の起源を知る上で重要な情報が詰まっているのです。
たとえば前歯に見られる”シャベル型切歯”。
これは弥生人の特徴と考えられていて、モンゴル人や北極圏のイヌイットにも共通しています。
皆様は”シャベル型切歯”をお持ちでしょうか?
また、歯の大きさも人の起源に関係しているようです。
ホモ・サピエンスが日本にたどり着いたのは4万年前頃とされています。
ところでプルトニウム239の半減期は2.4万年でしたね。
想像できないような長い期間、だれがどうやって管理していくのでしょうか?