BMI指数と歯周病

こんにちは。衛生士のEKOです。
やっと、暖かくなってきましたが、東京の桜の蕾は、まだ固く閉じています。
今週初めから開花ラッシュが始まるようです。桜の樹の下でのお花見が楽しみですね♪

皆様は、BMI値(肥満指数)をご存じだと思います。このBMI値(肥満指数)が25以上30未満の人は3.4倍も歯周病にかかりやすくなり、BMI値30以上では8.6倍も歯周病にかかりやすくなるという研究結果が某大学によって報告されました。
肥満体の人の脂肪細胞から、たくさんのTNF-α(腫瘍壊死因子)が分泌されていて、それが関係しているのだろうと見られています。

TNF-α(腫瘍壊死因子)はその名前からして想像がつくとおもいますが、元々はガン細胞を破壊する作用があることで知られる物質のひとつで、その破壊力は強烈で、健康な血管の内側にある細胞まで破壊してしまいます。壊れた血管から血漿が漏れだすと、あちらこちらで炎症が起こされる可能性が高まります(><)
それに、TNF-αには骨吸収作用があり、骨量を減らしていくのです。

もしも、肥満体のかたが歯の手入れを怠り、口のなかに食べかすが残ったままになると、どうなると思いますか?
虫歯菌や歯周病菌は繁殖、TNF-αはどんどん分泌されて炎症を悪化させます。更に進行すると、歯を支えていた土台の骨が弱くなり、やがて歯が抜けてしまうことに…。
そして、歯周病菌の死骸は、脂肪細胞や肝臓でのTNF-αの分泌を強力にサポートするらしいということもわかっているそうです^^;
だからこそ、肥満体の方は、標準体型の方よりも口内の衛生に気を配り、TNF-αの影響から身を守りましょう。口内環境を清潔に保つため、間食を減らせばダイエットにもつながりますね(^^)