歯周病が様々な全身疾患に関与することが知られていますが、最近の研究により、重度歯周病の罹患と認知機能低下との相関性が明らかにされてきました。
マウスの実験では、歯周病菌が多いと中年マウスにのみ、アルツハイマー病に特徴的なアミロイドβの脳内産生・蓄積ならびに学習・記憶能力低下がみられました。
一方、若年のマウスではアルツハイマー病の様態を示しませんでした。
これを人間に当てはめると、中年以降の歯周病が認知症の進行に強くかかわっていることとなり、ますます口腔ケアの必要性を認識させられることを示唆しています。
この研究を発表したのは、わが母校、九州大学歯学部歯学研究院であります。だからというわけではないのですが、11/3,4と九州大学歯学部創立50周年記念シンポジウムに参加して勉強してまいります。