オーラルフレイル

私も所属する日本老年歯科学会では、これかららの超高齢化社会に向かって、歯科医療関係者のできることを模索し、明るく元気な社会を健康な口腔内環境から育んでいこうと活動を続けています。

心身が衰え健康と要介護の中間に至った状態を「フレイル」と称しますが、フレイル予防のプロジェクトを推進する東京大学高齢社会総合研究機構の飯島勝矢教授は、「医師や歯科医師など医療職種だけの取り組みで解決できる問題ではない。『総合知』による街づくりが必要」と訴えておられます。

口腔機能の衰えを意味する「オーラルフレイル」にしても歯科医療関係者だけでなく、家族やコミュニティーの見守りにより、早期に発見し、自分事として認識し生活していくことで機能の取戻しが可能であるといわれています。