皮膚科で接触性皮膚炎という診断を受けた時、治療の方向は3つあります。
①歯科の関与なしで皮膚科での薬物療法
②皮膚科での薬物療法と金属指導、歯科での金属除去療法
③病巣感染の疑いのある時は口腔内の慢性炎症(歯周病、根尖病巣など)の治療、耳鼻科での扁桃摘出などの治療
歯科で問題となるのはパッチテストで陽性の出た金属が、お口の中のどの金属に含まれていて除去すべきなのかが分かりにくいことです。厳密には少量を削り取りX線元素分析を行えばわかるのですが、費用と時間がかかります。また、金属を除去した後に代替材料で治療するのですが、多くの場合、保険適用ができず費用がかかるということも留意しなければいけません。