痛みの少ない麻酔のために

歯科医院での治療で局所麻酔を使用した治療は避けられません。一方、麻酔が苦手で歯科医院から遠ざかっている方がいるのも事実でしょう。

患者さんにできるだけ負担をかけず、「今、麻酔したんですか?」と言われることを目標にリキタケ歯科医院の歯科医師は努力しています。

痛みの少ない麻酔注射のために以下の7点を守っています。

①麻酔注射の部位にあらかじめ表面麻酔をしてじっと待つ

②極細の注射針を使用する

③麻酔薬をあらかじめ体温程度に温めておく

④注射針の注入点にこだわる

⑤電動注射器を使用する

⑥患者さんの呼吸に合わせて注入する

⑦まるで「蚊」のように気づかれず

①麻酔注射の部位にあらかじめ表面麻酔をしてじっと待つ

麻酔は注射ですし、歯ぐきには神経が張りめぐされて繊細です。そこで、注射の前にゼリー状の表面麻酔を塗り、針を入れるところの粘膜の周辺を鈍くしておきます。ここで30秒ほど待つことでじっくりと浸透していきますが、薬自体は少々苦いのでどうかご勘弁をお願いします。

②極細の注射針を使用する

表面麻酔をしても注射で針を刺すことには変わりありませんが、できるだけ痛みのないように極細の注射針を使用します。今では、33Gや35Gという超極細の針が開発され、外径が細くなっても内径は変わらず、注入圧が大きくならない工夫がされています。

細い針は高価になりますが、患者さんのためにリキタケ歯科医院が価格の痛みを吸収しています。

③麻酔薬をあらかじめ体温程度に温めておく

麻酔注射の痛みの原因は針を刺す時よりも麻酔薬が歯ぐきの中に入ってくるときに生じます。この注入痛を低減させるには、麻酔薬を体温に近い温度に温めておくのが効果的です。

リキタケ歯科医院では開業当初より麻酔液カートリッジを保温機で温めて使用しています。

④注射針の注入点にこだわる

歯ぐきには神経終末となる痛点の多いところと少ないところがあります。痛点の少ないところを選び、粘膜を少し引っ張って痛点の密度を少なくしたうえで、優しく針を侵入させます。

少し注入しては麻酔の効いたところを狙って尺取虫のように少しづつ麻酔域を広げていきます。

⑤電動注射器を使用する

極細針を使用すると針の刺入点がぶれたり注入圧が安定せず、それだけでも痛みの原因となります。ここで電動浸潤麻酔注射器を使用することで注入圧を自動的に一定に保ち、ゆっくりと麻酔液を注入することが可能です。手動で麻酔することも多いのですが、微妙なコントロールの必要な時には電動注射器は欠かせません。

⑥患者さんの呼吸に合わせて注入する

麻酔をするというだけで患者さんは緊張し体に力が入ってより痛みを感じやすい状態になってしまいます。リラックスするために深呼吸するということがあると思いますが、息を吐くときに緊張感は低減し痛みを感じにくくなります。そこで、麻酔の注射をするときは患者さんの呼吸を見ながら、息を吐くときに針をゆっくりと入れ、患者さんの表情を確認しながら痛みを推察して、注入速度や部位のコントロールをしています。

⑦まるで「蚊」のように気づかれず

知らないうちに蚊に刺され、後からかゆみで気が付くことがあると思います。我々の理想の麻酔注射の形がこれなのです。麻酔注射をするときには「蚊」になった風で、患者さんが「痛い」と感じれば、パチンとたたかれておしまいになる蚊のように慎重にこそっと刺入していきます。

治療で痛みを与えないために行う局所麻酔で痛みを与えては患者さんが歯科医院をますます嫌いになってしまいます。

患者さんはそれぞれで痛みの感じやすさが違いますので、全くの無痛治療は難しいのでしょうが、麻酔を含めてできるだけ痛みを与えない工夫を継続的に進めていきます。

池袋の街歯医者 リキタケ歯科医院