歯は健康な体にとって大切なものであり、その治療に当たっては慎重な診査・診断と共に治療方法の選択も重要となります。リキタケ歯科医院は安全な情報提供を行い、その情報を患者さんと共有することによって最適な診療を選択していくことを大切にしています。
歯科の保険治療と自費治療の比較・選択
歯科の治療には、健康保険 が 使える「保険治療」と 健康保険を使わない「保険外（自費）治療」の 2種類がありま。この2種類の治療がどう違うのか、それぞれのメリットデメリットはどういったものかということに関してご説明したいと思います。
日本には 健康保険制度という優れた制度があります。これによって 日本人は病気や怪我に関して少ない自己負担料で医療を受けることができます。この健康保険制度は医科においては広い範囲に適用され、特殊ながん治療や整形手術を除いて広い範囲が保険治療でカバーされています。一方歯科の領域においては保険健康保険の治療は必要最低限の治療に限られ、 治療方法や治療に使う材料治療にかけられる時間に制限があります 地下における保険治療は 細かいルールがあるため決められたルール以上の治療が行えず、 妥協的な 治療になってしまうこともありますこれは結果的には患者さんにとってベストな治療結果とはならないと思います。
自費治療においては治療費用が高額となる一方、治療方法や治療に使う材料、治療にかける時間が制限されることがありません。
それぞれの歯科医院において最新の治療方法と材料を使い、時間をかけて丁寧に使用することが可能となります。
結果的に患者さんにとってベストな治療を選択することができます。
ただ自費治療の費用は歯科医院がそれぞれ自由に決めることができるため、治療を受ける医院によって費用も治療内容もまちまちとなり、技術や設備の違いによって治療結果に差が出てくることがあります。
保険治療と自費治療のメリットとデメリット
| 保険治療 | 自費治療 | |
| 費用が安く、全国共通料金 | ◯ | ☓ |
| 治療方法の選択 | ☓ | ◯ |
| 最新の治療 | ☓ | ◯ |
| 最新かつ高性能な材料 | ☓ | ◯ |
| 見た目の良さ | ☓ | ◯ |
| 機能性・咬みやすさ | △ | ◯ |
| 時間をかけた丁寧な治療 | △ | ◯ |
| 矯正・インプラント | ☓ | ◯ |
| 耐久性・虫歯になりにくさ | ☓ | ◯ |
歯は大切なものです。 大切なものであるからこそ、痛くなったり悪くなってから歯科医院に行くのではなく、日頃から予防に関心を持ち 日々の手入れをするとともに 定期的に歯科医院でメインテナンスを受けることがあ大切となります。
しかしなが 健康保険ではこの予防が十分にカバーされていません。虫歯や歯周病から歯を守り、一生涯ご自分の歯で食事をして行くためには保険治療では充分でないことがお分かりと思います。
保険治療を否定し、自費治療を無理にお勧めするものではありません。
虫歯や歯周病が進行してしまった場合、特に大掛かりな治療が必要となる場合、予算が許すのであれば自費治療の方がお勧めです。
予算に制限がある場合には全ての治療を自費治療にする必要はありません。できる範囲で保険治療で対応させて頂きます。ただ、症状を悪化させたり、継続的に快適なお口の環境を考えるのであれば、なるべく自費治療を選択された方が患者さんにとって長い目で見た時にベストな治療と思われます。
リキタケ歯科医院においては必要に応じて保険治療と自費治療の両方のご説明をさせて頂いております。これは 保険治療・自費治療を問わずどのような治療方法はあるかをお知らせして、その中で患者さんに選択をしてもらうための情報提供です。決して自費治療を無理にお勧めするようなことはありませんのでご安心ください。
また患者さんが保険治療を選択すると、歯科医師などの治療対応がぞんざいになるというようなことは決してないことをお約束します。
治療の選択のポイント
①保険治療の限界と自費治療の広がり
リキタケ歯科医院では保険診療自体を否定することはありません。国が定めた制度であり、健康保険制度である程度の治療ができるからです。
しかしながら、日本の保険制度で認められた歯科治療は世界の標準的歯科治療から見ると大きく遅れているのが現状です。日本の保険診療は最善の治療ではなく、あくまでも代用品としての治療と考えていただかなければいけません。保険治療と自費治療の大きな違いは、診査・診断、材料、治療方法の3点です。
②歯科スタッフやその家族が選択するのは自費診療
保険診療では6カ月経つと治療のやり直しが認められています。
また、被せものやブリッジは２年たつと再治療できます。これが保険診療の限界を示している一面ともいえます。より良く長く使える治療方法としては自費治療をお勧めします。
③再治療を重ねるしかない保険診療
保険診療においては、ある程度の期間でやり直しをすることになります。何度もやり直した結果、歯を損なうことにもなり最終的には抜歯となることもあります。
当院を含め歯科医療従事者やその家族は一般的に保険診療は選択しません。保険診療を選択した患者さんの多くは何度も治療をやり直すことは避けられず、長年診療を受けた結果、歯を失っていくことになることは残念に思います。
④保険診療で充分な治療は可能でしょうか ？
保険診療であっても歯の状態により充分な治療をすることができます。簡単なプラスチックで詰めるような治療 、初期の歯周病の治療などがこれにあたります。しかしながら、ある程度大きな治療になった場合、保険診療と自費診療での差が大きくなっていきます。
最後に
保険診療と自費治療の違いを飲料水で例えることがあります。
保険診療が水道水、 自費診療が機能性のあるミネラルウオーターに例えることがあります。飲み水として考えた時、水道水を飲んだとしてもカルキで消毒されているので害はありません。
しかしながら、この水道水が美味しいとは言えないのが実際です。体に良いということもありません。
一方、ミネラルウオーター、特に機能性のあるミネラルウォーターであれば美味しいですし、ミネラルも体に良いと言えるでしょう。歯を治す場合にもある程度の投資をすることにより、健康を維持し、末永く美味しいものを食べられることにつながりますので、健康寿命を伸ばすということにおいては自費治療の方が良いと考えられます。