IOS 口腔内スキャナ―
OSは「Intraoral Scanner」の略で、訳すと口腔内スキャナーとなります。近年、3Dプリンターやミリングマシンによる歯科技工のデジタル化が進んでいますが、チェアサイドにIOSを導入する事により、歯科治療の工程は劇的に進化します。IOS機器はいくつか選択肢がありますが、ディタでは、どのような口腔内スキャナーのデータからも補綴物の製作が可能です。
口腔内スキャナーは、Intraoral Scanner (以下IOS)とも呼ばれ、デジタル印象採得装置として、管理医療機器(クラスⅡ)の承認を得た医療機器です。
従来の印象法ではトレーに印象材を盛って口腔内で直接歯型を採得していますが、IOSではワンドと呼ばれるIOS本体の先端部を口腔内に挿入し、歯列を直接撮影しデジタルデータとすることで、修復物・補綴物の作成が可能になるとともに、口腔内の状況を患者さん自身に画像で診て頂くことができます。
IOSのメリット
- 模型の取り扱いなど感染症拡散プロセスの削減
- 印象にかかる時間の短縮
- 嘔吐反射のある患者さんにも抵抗感が少ない
- スキャン画像を即座に確認できるので患者さんへのコンサルテーションにも利用できる
- 消耗品、廃棄物がほとんどない
- 模型を作製、運搬する必要がない
- 顎模型を保存する物理的なスペースが不要
プロフィーメイト
パウダーメインテナンスは新しい形の口腔内クリーニング/メインテナンスです。
歯面はおおむね3か月程度でぺリクルに覆われるとともに細菌の付着しやすい状況になります。この歯面をできるだけ傷つけずにフレッシュな状態にするのがパウダーメインテナンスです。
パウダーメインテナンスを行った歯面をハイドロキシアパタイト粒子の入ったペースト「リナメル」で磨き上げることにより、歯面強化と長く汚れのつきにくい状態にすることになります。 当院では、パウダーメインテナンスの機器として「プロフィーメイトネオ」と「バリオスコンビプロ」を使用しています。
3DCT撮影装置
広い歯科医療分野で飛躍的に診断価値を高める3DCT”プロマックス3D/ロメキシス3Dイメージングソフト”を新規導入しました。
さらにSimplant Proシュミレーションソフトを連携させることで、現在考えうる最新の診断シュミレーションシステムを構築しております。
3DCT装置にはには従来のCT装置にはない以下のような特徴があります。
3DCT装置の特徴
- 低被曝量
コーンビームCTテクノロジー:1回194度のスキャンだけで必要な情報を得、パルス照射により被爆線量を大幅に低減しました。 - 3D再構成アルゴリズムによる高解像度画像
1辺160μの等方性正方体から再構成される画像はアーチファクトが低減され、ひずみが少なく、あらゆる方向に正確な計測が行えます。 - 正確な寸法精度
フラットパネルディテクタ採用による従来のイメージインテンシファイアとは異なる、幾何学的歪みや感度ロスのない画像取得が可能です。 - 簡単な撮影
特殊なアーム軌道を可能にしたことで、患者さんの位置づけは簡単で、撮影中も患者さんを移動する必要がありません。
骨の構造や硬さの解析、立体的な解剖学的位置づけ、あらゆる方向からの観察により術前術後の高度な診査診断の精度向上、治療計画の効率化が可能になりました。
放射線の被爆について
日本では自然放射線により年間1.42ミリシーベルト被曝しています。
胸部のX線写真を1枚撮ると約0.065ミリシーベルト被爆しますから、 その量は数値的に自然放射線の約1/22と考えられます。
50ミリシーベルト | 年間の最大許容被爆線量 |
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30ミリシーベルト | 放射線従事者の最大許容被爆線量 |
10ミリシーベルト | 妊娠中の女性の許容線量 |
10ミリシーベルト | ブラジル・カラバラ地方の住民(年間) |
3ミリシーベルト | 注腸のX線撮影 |
2ミリシーベルト | 胃のX線撮影 |
0.5ミリシーベルト | 頭部のCT撮影 |
0.086ミリシーベルト | 東京⇔ニューヨーク 1往復飛行 |
0.065ミリシーベルト | 胸部のX線撮影 |
0.006ミリシーベルト | 当院のX線撮影装置(1回) |
当院ののX線撮影装置はデジタルセンサーで読み込みますので、従来のX線装置より被爆量が飛躍的に低減化されています。
1回の撮影で受ける放射線量は、飛行機でニューヨークまで海外旅行(往復)するときの約1/14に過ぎません。
その他の撮影装置
3Dシュミレーションソフト(Simplant-Pro)
CT画像より作成する3D画像により、治療計画はもちろんのこと、インフォームドコンセントにおける理解度も大幅にアップさせることが可能になりました。
リアルな画像による治療計画やオペのイメージトレーニングにより、時間を無駄にせず安心で確かなオペが実現されます。
AED(自動体外式除細動器)
AED(自動体外式除細動器)を設置しました。
緊急時の対応に関してスタッフ全員が教育訓練を受けております。
生体情報モニター サークルメイツ
治療中の最高最低血圧・動脈血酸素飽和度・脈拍をモニタリングすることにより患者さんの状態を随時把握し、安全安心な治療を行います。
オートクレーブ(モリタ)
器具は全自動小型蒸気滅菌器により完全滅菌されております。
院内感染の防止はもちろん、皆様に安心して診療を受けていただけるように 器具の管理を徹底しております。
オイルライザー
気になるのはお口に入る器具の清潔さです。
どうしても歯科診療に欠かせないエアタービンヘッドを1本づつ完全殺菌しております。
日常歯科診療において頻繁に使用され、汚染が激しく、かつ構造上複雑でデリケートな器具であるエアタービンヘッドを殺菌することで患者さんと歯科医師を感染から守ります。
口腔外バキューム(東京技研)
口腔外バキュームは治療中に発生する有害な歯の切削片、金属片、血液、唾液など、さまざまな細菌汚染物質を発生源で確実にすばやく捕集し、患者さんの健康を守るクリーンシステムです。
歯を削ると、削ったときに歯の粉・唾液・血液など目に見えないほど細かい粉塵が空気中にたくさん飛び散ります。
口の中に入れて使う口腔内バキュームだけでは、目に見えないほど細かな粉塵をすべて取り除くことはできません。
院内での感染が心配される昨今、口の中から飛び出してくるものだけではなく、空気中にちらばっている他の粉塵までもきれいに吸引してしまいます。
口腔外バキュームは、クリーンな診察室をつくり、治療の安全性をよりアップします。
5倍速エンジン Ti-Max Z95L
高速回転機器のスペシャリストとして、期待を上回る製品を提供するという哲学。
従来の5倍速コントラの大きな課題の一つであるヘッドサイズを絞り込むことで、視認性、アクセス性を飛躍的に向上させたコントラアングルハンドピースです。
WAVEONE
複雑な形態の根管内を効率よくかつ正確に清掃し、長期的に安定した治療結果を期待できます。
アナエジェクト(電動浸麻器)
痛みのない注射へのこだわりとしてコンピューター制御注射器を使用しております。
注入速度を自動で制御し、一定の速度・一定の圧で注入することにより、痛みを最小限にします。
また、注射液も体温(37℃)に暖め、注入時の痛みを和らげております。歯科治療において患者さんが最も嫌うのは注射時における「痛み」です。 当医院ではコンピューター制御により注射開始から注入速度がゆるやかに上がるアネジェクトを採用しました。
ディアグノデント(GC)
レーザー光にて歯質の変化を測定し、虫歯の検査が出来るダイアグノーデント(Kavo)を導入しました。
これにより、探針による触診のように歯質を破壊し再石灰化を阻害する可能性もなく、今までは経験的にしか判断できなかったう蝕活性を客観的基準に基づいて評価できるようになりました。
さらに視診やX線などで見落とされていたわずかな歯質変化も発見できるため、最小限の治療のための正確な診断ができます。
スプラソンP-MAX(白水貿易)
URMぺリオシステムに対応した超音波装置です。
歯肉に隠れた歯石やバイオフィルムを除去するのにすばらしい効果が期待できます。
URMでは強い力を必要とせず、軟らかくしなやかなパワーで患者さんの痛みも少なく快適に治療ができます。
定期検診の際、メインテナンスに活躍してくれます。
GCインプラントモーター IM-III
インプラント治療では欠かせない専用の外科用マイクロモーターです。
Straumann(ストローマン)インプラント
Straumann(ストローマン)インプラントの特徴
- 45度のショルダー
インプラント体と上部構造との間に最適の適合ができます。 - スムーズなネック
歯肉との親和性に優れます。 - モーステーパー
上部構造のゆるみをなくします。 - インターナルオクタゴン
上部構造をしっかりと保持します。 - SLAサーフェス
最適な骨との結合を促し、治療期間の短縮を可能にします。 - 最適なデザイン形態
外科処置後の安定性を高めます。
SLAサーフェスは、サンドブラストでチタン表面に微細な起伏を作り、酸エッチングで表面の微細な起伏(マイクロラフネス)を生み出し、in vitro実験では、細胞活性を高め、短期間で骨とインプラントの接触がより大きくなることが証明されています。
このようにSLA表面では骨の新生が高まるため治癒期間が短くなり、良好な骨質の患者さんには約6週後に早期負荷が可能となります。
セラビームアフィニー 光機能化
現在のインプラントは、たとえ新品・未使用であっても骨を作る性能が最高な状態ではありません。
そこで骨と結合する能力が低下しているインプラントを回復させる方法として光機能化技術を行っております。
ガイドサージェリー
CT画像による精密なシュミレーションをそのままインプラント治療に置き換えるために開発されたデジタル技術です。
エルビウム・ヤグレーザー(Er:YAGレーザー)
アーウィン アドベール エボ
痛み・振動・音が少なく人にやさしいレーザーEr:YAGレーザー装置。
歯科治療の新しい方法として注目されているレーザー治療です。
さまざまな治療シーンに対応できる多彩なコンタクトチップとフレキシブルな操作性が患者さんの負担をやわらげ、効率的なレーザー治療を実現します。
※歯科診療の多くの場面で患者さんにやさしい安全な治療を提供します。
マイクロスコープ
高度な歯科治療においてはミクロン単位の正確さが要求されます。
当院では、歯科治療のさまざまな状況でマイクロスコープを使用し、より精密で高度な治療を皆様に提供するため、日々研鑽を積み、技術の向上に努めております。
マイクロスコープを使用することで、肉眼の3~25倍に拡大した視野で治療を行い、より正確な作業が可能となり、治療のレベルを格段に向上させることができます。
これまでの歯科医師の“経験”や“勘”だけに頼ってきた治療では不可能だった高度なレベルの治療を行うことができるようになるのです。
FotoSan630(光治療)
光殺菌治療は、感染部分に光感受性物質を注入し、光を照射することで殺菌する安全な治療法です。
FotoSan630は日本ではまだ承認されていない医療機器ですが、欧米では抗生物質を使わない体に優しい安全な治療法としてLAD治療が急速に普及しており、10年以上の実績があります。
当院ではその安全性と効果を確認の上、歯科医師の裁量のもと治療に取り入れています。