今ある銀歯を白いものに変える
銀歯が目立って気になる方、銀歯の精度が心配な方には歯の色に近い白い材料への変更をお勧めします。
白い材料にも保険適応のものと保険適応外でよりきれいで丈夫な材料があります。
保険適応のCADCAMインレー・クラウン
近年の金属価格の高騰により、政府の健康保険費の負担軽減のため、厚生労働省の打ち出したのが「CADCAM材料」となります。金属の代替え材料としての認可されたものですが、
2~5年の使用には十分耐えられる印象があります。
より確実な「白い」材料を選択するとなれば、ジルコニアをお勧めしています。
ジルコニアは二酸化ジルコニウムのことで人工ダイヤモンドとも言われ、強度と耐久性に優れています 。
ジルコニアは人工関節など医療の分野でも広く使われ、体に親和性の良い材料であることが長年の使用で証明されています。
また、口の中の冷たいものから熱いもの、酸性からアルカリ性までの様々な過酷な状況においても、材料として安定しており、歯や歯茎への影響がありません。
ジルコニアはセラミック系材料の中で圧倒的に丈夫で、色も白く審美的で目立ちにくいのが特徴です。
ジルコニアの8つのメリット
- 強度耐久性に優れ割れにくく壊れにくい 激しいや食いしばりがあるときにも使用できます 野球やサッカーラグビーなど強い衝撃を受ける可能性があるスポーツや力を奥歯に力を加えるお仕事の方などにも使用することができます
- 体に優しい安全な材料で金属アレルギーにならない 金属のように錆びることがない
- 色が白く透明感があり見た目が自然で審美的
- 変色が少なく歯茎の変色を起こさない半永久的に審美性を保つ
- インプラント・義歯・クラウンブリッジなど汎用性が広く、幅広い治療に活用でき、設計の自由度が大きい
- 表面が滑沢で汚れが付きにくいため清潔に保てる
- 適切な接着操作により虫歯が再発しにくい
- ケースにより仮止めで長期に経過を見ることができる
ジルコニアの7つのデメリット
- 適切な厚みを保たないと強度が落ち、割れたり壊れたりすることがある
- 歯を削る量が少し多くなってしま
- 研磨や調整が難しく熟練を要する
- 破損したときに修理がしにくい
- 接着剤を適切に使用しないと脱落することがある
- 硬い材料なので表面を滑沢に研磨しないと噛み合わせの歯が傷つくことがある
- 保険が効かないので自費診療になり治療費がかさむ
セラミッククラウン(メタルヒューズドクラウン、オールセラミックス)
歯の形態、方向、色、様々な角度から美しく作り変えることができます。
歯全体を一度削って、その上にセラミッククラウンを被せます。セラミッククラウンの種類は、様々です。
従来の金属の裏打ちのあるメタルヒューズドクラウン(メタルボンド)もあります。
審美的要求のより高い方には、金属を全く使用しないオールセラミックがお勧めです。
永久に歯肉の付け根付近も美しく、歯肉もきれいなピンク色に保たれます。
治療時間 | 約2時間(6本治療した場合) |
回数 | 3~4回 |
ハイブリットインレー
ハイブリッドインレーは、奥歯の一部に虫歯がある、以前治療した奥歯の金属が気になるなど、主に奥歯が対象となる治療法です。
治療時間 | 約30分(2本治療した場合) |
回数 | 2回 |
ホワイトニング
メラニン色素の除去(歯肉のホワイトニング)
微笑がこぼれるとき、白い歯とともにわずかに見える歯肉はできれば自然なコーラルピンクが健康的に思われます。
ところが、健康な人でも約5%のひとには歯肉にメラニン色素の沈着があり、この歯肉の着色の程度によっては悩みのひとつとなり、美のコンプレックスに陥る場合も少なくありません。
メラニン色素を除去する方法
- 外科的に切除する方法
- レーザーにより焼く方法
- 薬品により剥離させる方法
がありますが、当院では簡便かつ比較的安価で確実性の高い③の方法を行っております。
薬剤の塗布にさきだち表面麻酔(塗り麻酔)を行いますので、痛みはそれほど感じませんが、上皮が剥離したときに味の濃いものがしみる感じがすることがあります。