顎関節症とは
あごが痛い、口が開きにくい、開けるときに痛みがある、かみ合わせたときに違和感がある、関節から音が鳴る。このような症状を顎関節症といいます。
顎関節症の原因は何気ない日常の生活習慣にあり、かみあわせ・歯ぎしり・食いしばり・ストレス・咬み癖などが重なり合って顎関節症を引き起こします。慢性的な疾患で若い女性に多くみられます。
当医院ではスプリント療法を中心に患者さん自身のセルフケアを組み合わせて咬合治療を行っております。
顎関節症の症状
顎関節症とは あごの骨(関節)の病気ですが、様々な症状があります。
- あご周辺の筋肉痛 あごばかりではなく、首や肩に痛みがあります。ひどいものになると、腕や手の指なども痛むことがあります。
- あごの関節そのものの痛み 口を開けるときにコキッと音がしたり、あごの関節から耳あたりまで痛んだりすることがあります。
- 口を開けられないほどの痛み あごの関節がひどく痛み、あごを動かすとギリギリと音がしたりします。病状が進んで、関節の骨や軟骨が変形していることがあります。
顎関節症の原因
- かみ合わせが悪い(不正咬合)
- 入れ歯や、虫歯などの治療の不適合
- 精神的ストレス、歯ぎしり・・・・・・など
- 不必要な上下の歯の接触という癖(Tooth Contacting Habit (TCH))
TCHとは
何もしていないとき、くちびるを上下閉ざしていても上下の歯は接触していません。 上下の歯は会話、食物の咀嚼、食物の嚥下という動作をするときに瞬間的に触るだけなのです。そのため1日の接触時間は20分以下なのです。
ところが、何かの作業をしている時や、考え事をしている時、テレビを見ている時などに無意識に上下の歯を触らせたままにしている人がいます。 たとえ強く噛んでいなくとも、上下を軽く接触させただけで口を閉じる筋肉は働いてしまうのです。
接触時間が長時間になれば筋肉は疲労していきます。また、口を閉じる筋肉が働くと、顎関節は押えつけられることになるため、関節への血の巡りが悪くなり感覚が敏感になって痛みを感じやすくなってしまいます。この不必要な上下の歯の接触という癖(Tooth Contacting Habit (TCH))と言います。
顎関節症は、症状も多様ですが原因もかなり複雑に関わっているので治療法もいろいろあります。
まずは当医院にご相談下さい。
顎関節症の治療
あごの調子がおかしいなと思ったら 顎関節症にはいろいろな原因が考えられるため念入りに検査する必要があります。
模型をつくって噛み合わせを調べるほか、問診・触診・レントゲン検査・筋電図・MRI・CTなどで検査をします。
治療方法 入れ歯を使用している方はまず、入れ歯が合っているかどうかをチェックします。合っていなければまずそれを治さなくてはいけません。
歯周病が原因のケースもあります。そういったあらゆる原因を取り除いたうえで、あごの治療を行います。
治療には薬を使用したり、あごの関節の負担を軽くするための装置を口の中に入れたりします。そのような治療で改善されなければストレスが原因のこともあります。
おかしいなと思ってそのまま放っておくとさらに悪化して、治りにくくなることもありますので、すぐに当医院にご相談下さい。
症状によって顎関節症の治療は様々あります
- TCHの改善
- 筋緊張へ対応
- マウスピース など
心身的なストレスも関与していることがありますので、難しい症例に関しては専門医への紹介も行っております。